ラベルに惑わされない
ラベルに惑わされない
イギリスに来たばかりだと、英語の聞き取りや話すことに疲れる日もあるかもしれません。
日本人や日本語を話す人を、すぐに信用したくなるかもしれませんが、自分の脆弱な立場(新しい環境では、誰もが脆弱な立場となります)を理解して、立ち止まって考えましょう。
残念ながら、新しくやってきた日本人(特に若い人々ー10代後半や20代前半)を標的に、ハラスメントを行ったり、イギリスの労働法に違反した条件で労働力を搾取する日本人たちもいることは、よく覚えておきましょう。
また、いろいろとイギリスのことを教えたがるひともいるかもしれませんが、数十年イギリスに住んでいても、日本人だけで固まって過ごしていて(家族・会社・休日に会う人々も日本人で、テレビ番組も読む本も日本語、日本語環境だけでずっと過ごしているー英語はレストランでオーダーできる程度)、イギリスの労働法や基本的な法律、仕組を知らない人々もたくさんいます。
大事なのは、どこで正確な情報を得られるか(例/イギリス政府の
公式サイト
)を知っていて、自分の権利やこの国の基本的な法律を理解しておくことです。
周りの日本人たちは親切に教えてくれている可能性もありますが、それが正確であるとは限りません。
自分で調べて、判断しましょう。
自分の趣味やヴォランティア等のコミュニティーで日本人以外の人々とのコミュニティーに所属していることも大切です。
できれば、複数のグループにゆるくつながっているのが理想です。
また、大きな企業で働いている、社会的・経済的に地位が高い、結婚していて子供がいる等は、その人たちの人間性とはなんの関係もありません。
立場や力関係(現地でのネットワークがあるか等も含む)が大きく違う場合、ハラスメントにあう可能性は高くなります。
特に日系企業だと、日本人間での序列が強く、力関係の差がとても大きい場合が多く、日本人だけを標的にセクシャルハラスメントをする人々もいるので、直観的に何かがおかしいと思ったら、何があったか(いつ/どこで/誰が/何をしたか/目撃者はいたか/自分がどう感じたか)を記録しておきましょう。手書きでもいいし、PCに残してもいいし、自分のVoice Noteに記録する形でもかまいません。大事なのは、パターンを見つけることです。
どんなに小さなことに感じても、パターンが見えればそれは十分ハラスメントとして認められる可能性があります。
残念ながら、日本人間では「日系企業では、若い日本人
がセクシャルハラスメントにあうのは当たり前」というとんでもないことを言う人もいるのですが、それは間違っています。大多数のひとは、セクシャルハラスメントなんてしません。ただ、日本人だけを標的にする日本人がいるという事実は、日本人が少ない外国では被害にあう可能性がとても高くなることを認識しておくことは大切です。
また、セクシャルハラスメントは男性が被害者になるという事実も理解しておきましょう。
ちなみに、日本人のみを標的にする人々は、一見権力や財力をもっていて強く見えるかもしれませんが、実際は、英語にも自信がなく、現地人やヨーロピアンから英語ではっきりと拒否されたり言い返されたりするのを恐れている弱い人々です。日本で育つとはっきりと拒否することを禁じられていたかもしれませんが、必要であり、それを学ぶにはいい機会です。でも、突然ハラスメントにあって驚いて動けなかった、というのも誰にでも起こり得ることです。自分を責めないようにしましょう。このときは、きちんと記録を取り、会社であればハラスメントのレポート方法(通常、Staff-Handbook等に詳細に記載されています)に沿って、通報しましょう。
日本人に対してだけハラスメントを行ったり、労働条件をごまかしたりする人々が判で押したように言っていたのは「日本人は絶対に文句言わないし、訴えない。(ヨーロピアンは自分の権利や法律をよく知っていて、正当な文句を明確に言うし、公式な場に間違いなく訴えます)」です。
正直いって、ハラスメントや労働搾取をしている人々で、反省しているひとなんて見たことがありません。
自分は「上」で、ほかの「下」の人々には何をしてもいい、「下」と見なしたひとを人間と認識できていないのではないかと言う人々も残念ながら存在します。
彼ら/彼女らには、ハラスメントや労働搾取・労働法違反を行わない選択があるのに、それをわざわざ選んで行っている人々です。
躊躇せず、訴えましょう。
私たちは経済的・社会的地位や性別、国籍、人種等に関わらず誰もがイコールであり、誰かの権利をおかすひとたちは、居住している国の法律や決まりに沿って、その行動の責任を取る必要があります。
Topic Participants
Yoko Marta