気に入ったコミュニティーを探す・楽しむ:① Volunteer(ヴォランティアー)

気に入ったコミュニティーを探す・楽しむ:① Volunteer(ヴォランティアー)

自分の趣味や好きなことでつながれる人々(特にイギリス人を含むヨーロピアンや日本以外で育った人々)がいることは大切です。
できれば、一つではなく、複数あるのが一番です。

何が好きなことなのかにもよりますが、手っ取り早いのは、Volunteer(ヴォランティアー)です。
イギリスを含むヨーロッパでは、多くのヴォランティア―団体があり、ただ一回だけ(イベント等)、毎週/毎月1回程度等、様々な形で参加することができます。

自分の好きな分野であう人々は、国籍や育った場所に関わらず、気が合う人々がみつかる可能性が高くなります。
もし、感じが悪い場所や合わなそうだと感じたら、辞めることも簡単です。
とりあえず軽い気持ちで、いくつかリストアップして連絡・参加してみましょう。

イギリス政府の公式サイトには、ヴォランティアの探し方や、ヴォランティア―をする人の権利等が明確に書かれたページがここにあります。
分かりやすい英語なので、読んでみることをおすすめします。
通常は、交通費や経費は支払われ、昼食が必要であれば昼食の提供や昼食代を一定の金額で渡されたりするのですが、ヴォランティア―する機関・団体によっても規則が違うので、きちんと確認することは大事です。

大学に通っていれば、友人や大学のCareer office(キャリア・オフィス)等でも探すことができると思いますが、そういったつながりがなくても、例えば、趣味や好きなことにくわえて、自分がいつか働きたい・関わりたい分野の場所を探して、そこでヴォランティア―の応募をしていないかを見ることもできます。

例えば、庭園が好きな場合だと、「Kew Garden, Volunteering」等で検索すると、以下のようにヴォランティアーの応募のページが観られます。
Kew Garden(キュー・ガーデン)
https://www.kew.org/about-us/jobs-and-volunteering/volunteering-at-kew

ロンドンにはThe Cartoon Museum(ザ・カートゥーン・ミュージアム/漫画美術館)もあり、「漫画」という世界共通で人気のあることが楽しめるのは、漫画好きな人にとってはVolunteer仲間も気の合う人ができるのでは、と思います。
私自身は、漫画にもアニメにも興味がないのですが、それをとても残念に思うほど、ヨーロッパでもほかの国々でも、日本の漫画やアニメは大人気です。
The Cartoon Museum
https://www.cartoonmuseum.org/volunteer

観劇が趣味であれば、劇場でのヴォランティアもよくあります。
例えば、Shakespeare's Globe Theatre(シェイクスピア劇場)だと以下でヴォランティアの募集をしています。
Shakespeare's Globe Theatre(シェイクスピア劇場)https://www.shakespearesglobe.com/jobs-and-opportunities/volunteer-stewards/

上記のように特定の場所や分野でヴォランティア―がしたいということがはっきりしていれば、その団体・機関のウェブサイトで「Get Involved(ゲット・インヴォーヴド)」というメニューが大体あるので、そこで探すのも一つのやりかたです。

今ひとつ思いつかないという場合は、自分が住んでいる場所の近くで、気軽に参加できるものもおすすめです。

Londonに住んでいる場合ーTeam London (ティーム・ロンドン)
London Marathon(ロンドン・マラソン)等のロンドンのイベントで、Steward(スチュワード/道の案内や訪問者の質問に道端で答える等)
https://www.london.gov.uk/what-we-do/volunteering/search/

コミュニティーに特化したものだと、例えばGreenwich(グレニッチ)だと、「Volunteer Centre Greenwich」があり、そこで興味のあるヴォランティア―を探すこともできます。他のコミュニティーでも同様にVolunteer Centre(ヴィランティア・センター)が存在する可能性は高いです。
Volunteer Centre Greenwich:
https://www.vcgreenwich.org.uk/

また、住んでいるCounsil(カウンシル)のウェブサイトにもヴォランティアーの情報があります。
Greenwich Counsil(グレニッチ・カウンシル/グレニッチ自治体)の場合ː
https://www.royalgreenwich.gov.uk/info/200153/volunteering

ヴォランティア―応募の際には、大きな機関や団体であれば、ウェブサイトの募集ページから、必要事項を入力してApply(アプライ/応募)することが多いと思います。
ただ、ひとつCV(シーヴィー/英文履歴書※写真は入れません)をつくっておけば、そこからコピー&ペィストもできるので、つくっておくことをお勧めします。
また、Reference(リファランス/推薦)も要求されることが多いので、以前の職場の上司や同僚に、リファランスとして彼ら/彼女らのメールアドレス(できれば職場)や電話番号を記載してもいいかを確認しましょう。
通常二人分必要となります。
連絡方法としては、私が経験した限りでは、該当機関から直接リファランスとして載せた人へメールで連絡して回答をもらう、電話で連絡等、さまざまでした。
カジュアルな場であれば、特にリファランスにある人には連絡しなかったという場合もありましたが、仕事やヴォランティアだとリファランスに連絡するケースは多いのでは、と個人的には思います。

働いたことがない・以前の職場で英語が話せる人がいない等であれば、大学の担当講師、大家さん、友人等、クリエイティヴに探して、上記のようにリファランスとして記載していいか確認しましょう。その人が本当に履歴書にかかれている人と一致するのか等、簡単な確認です。通常は、家族は避けてくださいということになっているのですが、場合によっては承認されるかもしれません。

ヴォランティアでいいのは、気の合う仲間ができたり、自分の世界が広がるということに加えて、イギリスで将来働きたいのであれば、ヴォランティアの経験(英語環境でコミュニケートできる)があるというのはプラスだし、日本に帰ってからでも役にたちます。
念のため、リファランス・レターを発行している機関・団体であれば、去る前にもらっておきましょう。
また、さまざまな事情で仕事のギャップがある場合にも、ヴォランティア機関から、リファランスを得ることができ、次の仕事の機会も得やすくなります。

ヴォランティアによっては、数時間のトレーニングや、DBS(Disclosure and Barring Service/ディー・ビー・エスと省略して呼ばれることの多い犯罪歴チェック)が必要な場合があります。
子供や老人相手だと、社会的に弱い立場にいるということで、DBSはほぼ確実に必要となります。通常は、ヴォランティア―をする機関で、取得のための費用の負担もしてくれるはずです。
2024年4月現在で、申請費用は、18ポンドとなっています。
約2週間程度かかり、2年毎に更新する必要があったと思います。過去5年の住所が必要でもあるので、イギリスにいる間も、記録はきちんと取っておきましょう。

英文履歴書の書き方は検索するとたくさん出てきますが、UK(United Kingdom)のものを参考にすることをお勧めします。アメリカやオーストラリアとは書き方も学歴のよびかたも違うので、UKで応募するなら、それに合わせたほうが無難だと思います。
Reference(リファランス)の書き方も例はたくさんウェブにあるので、シンプルなものを選んで、こんな感じに書いてほしい、と頼むと、頼まれた相手もラクだと思います。