NDA(Non Disclosure Agreement/機密保持契約)についての変更

NDA(Non Disclosure Agreement/機密保持契約)についての変更

(更新日:2025年6月30日)
※法律の専門家ではないので、何かがおかしいのではと気づくこと、イギリス国内の専門家・正式な相談場所につながる道案内程度の参考に。

イギリスとウェールズへの適用となります。

2025年8月1日からは、Higher Education(ハイヤー・エデュケーション/高等教育ー大学にあたる教育)では、そもそもNDA(Non Disclosure Agreement/機密保持契約)の契約を結ばないようにすることが定められ、もしNDAにサインしたとしても、それはVoid(ヴォイド/無効)となります。
大学での、教授や同級生からのセクシャル・ハラスメントなども、NDAは結べません。
大学内では、大学の評判を守ろうとして、間違った判断が取られる場合もあるので、セクシャルハラスメントやハラスメントにあったら、イギリス政府の正式な情報をここ(https://www.gov.uk/government/publications/victims-and-prisoners-act-2024-changes-to-non-disclosure-agreements/victims-and-prisoners-act-2024-changes-to-non-disclosure-agreements)から確認し、念のため、大学外での中立的機関、Citizen Advice(https://www.citizensadvice.org.uk/)に相談しましょう。
日本人を含むオリエンタルは、おとなしくて何をしても訴えないというステレオタイプはヨーロッパでは浸透しているし、日本人だけをターゲットにする日本人もいるので、ハラスメントが起こったときにどこに相談するかを確認しておきましょう。

2025年10月1日、あるいはそれ以降にNDA(Non Disclosure Agreement/機密保持契約)にサインしたとしても、犯罪の被害者である、あるいは確実に犯罪の被害者であると思われる場合は、警察にレポートすることなどが、この契約によってしばられることがなくなります。
ただ、誰に、何を話していいのかは、細かい決まりがあるので、ここ(https://www.gov.uk/government/publications/victims-and-prisoners-act-2024-changes-to-non-disclosure-agreements/victims-and-prisoners-act-2024-changes-to-non-disclosure-agreements)から確認しましょう。
NDAへのサインを求められるのは、セクシャル・ハラスメントなどだけでなく、仕事を始める際に会社の機密などを守るような場合もありますが、企業が不正を行っているのに気付いた場合は、Whistleblowing (https://www.gov.uk/government/publications/victims-and-prisoners-act-2024-changes-to-non-disclosure-agreements/victims-and-prisoners-act-2024-changes-to-non-disclosure-agreements#contractual-duties-of-confidentiality-and-whistleblowingcontractualdutiesof)をすることも、必要かもしれません。
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