歯医者について(イギリス)

歯医者について(イギリス)

(更新日ː 2025年1月3日)
イギリスでは、近年、NHSへのファンディングが少ないこと・歯科医の不足等から、NHS患者としての歯科医への登録が非常に難しくなっている地域も多いとされています。
2024年12月31日発行のガーディアン紙では、NHS患者への治療費用は国指定のものがあるものの、カバーされていない複雑な治療については、プライヴェート治療となり、このプライヴェート治療での費用が、地域や歯科医によって大きく異なっていることを挙げています。
記事はここより。
(NHSの国指定の費用はここより確認できます)
(NHS指定の歯科医を探せるNHS公式リンクはここより)

ガーディアン紙によると、ここ2年で診察料や治療費が大きく上がり、2022年度にくらべると、14パーセントから32パーセント程度上がったそうです。
NHS患者を受け入れていない歯科もあり、その場合は、プライヴェート歯科医へと行くことになるので、金額はとても高価となることが多いです。
また、NHS患者として登録されている歯科医でも、NHSでカヴァーされている治療以外の複雑な治療が必要となった場合は、同じ歯科医でもプライヴェート治療(その歯科医のウェブサイトに明確に金額が記載されている)となることもあります。
例えば、クラウンでも、銀色のクラウンだとNHSにカヴァーされているけれど、セラミックが部分的に入ったクラウンや全セラミックだとNHS適用外となり、プライヴェート治療の費用が適用されます。
きちんと説明があるので、説明をよく聞いて、じっくり考えてから決めましょう。
また随分前は、歯のクリーニングもルーティン・チェックの際にあったのですが、今はプライヴェート治療となり、歯科医によっても金額は異なるのですが、60~85ポンド程度かかるようです。

ガーディアン紙では、それぞれの歯科医のウェブサイトにはPrice List(治療費のリスト)があるので、比較すること、また保険でカヴァーできるかをチェック、歯科医によっては積立式のメンバーシップで割引がきくこともあるので、確認するように提案していました。

イギリスに来る前には、行きつけの歯科医でチェックを行い、イギリスにいる間は、半年ごとのroutine check(ルーティン・チェック)を受けておくと安心かもしれません。
ルーティン・チェックは、NHS患者だと、現在(2025年1月3日)で26.80ポンドですが、ガーディアン紙ではプライヴェート歯科医だと55.00ポンド程度のようです。
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