NHS111 Serviceは、メンタル・ヘルス相談も受け付けています

NHS111 Serviceは、メンタル・ヘルス相談も受け付けています

(更新日ː 2024年8月27日)
NHS(National Health Service/国民保健サービス)は、電話サービス「111」をダイアルすることで、救急車を呼ぶほどではないけれど、体調が急変したとき等に看護師や専門家が話を聞いてアドヴァイスをくれる場所として長年存在していますが、本日(2024年8月27日)から、イギリス国(ウェールズ、スコットランドでは似たようなサービスが既に存在しているそう)では、メンタル・ヘルスについても、この番号からMental Health Option(ダイアルは「2」)を選ぶことで、メンタル・ヘルスについて訓練された人につながり、話すことができるようになりました。
これは、本人が電話をしてもいいし、友人や子供、親等の自分ではない人のことを心配しているときにかけることもできます。
パンデミック時に、多くのメンタル・ヘルスの問題をかかえた人が増えたこと、かつWaiting List(ウェイティング・リスト/セラピー等を待っている患者さんのリストーNHSではセラピーも無料)が長くなっていることも反映しているそうです。
イギリスでは、心理カウンセリングを受けることにスティグマは全くなく、多くのスポーツ選手や政治家、テレビで活躍している有名人たちが、長年のうつをかかえていることを公表しています。
助けを求めることは、恥ずかしいことでは全くなく、賢明な選択であると見られています。
もし心配する気持ちや落ち込む気持ちがひどければ(自分でひどいと感じるー心配する気持ちが強くて外出できる範囲が狭まったり、眠りづらい等)、GP(General Practitioner/かかりつけ医)に相談して、そこからセラピー等にRefer(リファー)されるのがよくある流れですが、自分で直接、NHSのTalking Therapy等のセラピーをNHSの公式サイトのここから探すこともできます。

もし、電話で話すことに躊躇するなら、Samaritans(サマリタンズ)では、チャットも可能なので、複数の相談場所を知っておくことは、あなたにとっても、あなたの大事な人たちにとっても役立つでしょう。
サマリタンズのウェブサイトː
https://www.samaritans.org/

イギリス国営放送BBCの記事は、ここより。
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